この記事は、カラー画像の黒成分を透明処理ついてPhotoshopを使った方法を説明をします。
また記事の最後では、Photoshopアクションファイルの配布もしています。
※ 本記事では、Adobe Cloud Photoshop 2020 を用いて解説した再編集版です。旧記事 Photoshop CS6での解説はこちら にあります。
透明化処理前と透明処理後は、こちらのとおりです。
透明化 前:
透明化 後:
透明化後の写真は、写真から黒い部分が取り去られ、その部分が透明化しました。
すこしわかりにくいので、この画像下にカラーレイヤーを敷いてみます。
左から、何も敷かない(Photoshop画面上の表示)、白を敷く、黒を敷く、になっています。
黒を敷いた箇所をみると、元の画像と同じであることがわかり、黒い部分がキレイに取り去られたことが確認できます。
それでは、この変換処理の手順を解説していきます。
これから説明する手順を簡単にまとめますと、このようになります。
それでは、実際にやってみます。
変換したい画像を開きます。
画像を開いた状態では、レイヤーがロックされ編集ができないので、レイヤーをダブルクリックし新規レイヤーに変換しておきます。
チャンネルパネルを選択し表示し、「レッド」チャンネルをクリックします。
すべてを選択しコピーを行い、レッドチャンネルの画像をクリップボードにコピーしておきます。
選択範囲 → すべてを選択
編集 → コピー
次に、「RGB」チャンネルをクリックし、チャンネル表示をもとの状態に戻します。
レイヤーパネルを選択し、貼り付けを行います。
編集 → 貼り付け
このような状態になります。
レイヤーパネル下にある、レイヤーマスクを追加 ボタンをクリックします。
すると、レイヤーに白い枠(レイヤーマスクサムネイル)が表示されるので、それを alt(optionキー) を押しながらクリックし、貼り付けを行います。
このような状態になります。
レイヤーをダブルクリックし、レイヤースタイルパネルを開きます。
カラーオーバーレイを選択し、描画モードの横にある色選択で 赤(#FF0000)を設定します。
レイヤーをグループ化します。
レイヤー → レイヤーをグループ化
レイヤーの描画モード設定をスクリーンに設定します。
この描画モード設定はグループに適応します。
ここまで、チャンネル(レッド)についての作業手順を説明しました。
残りのチャンネル(グリーン、ブルー)でもこれらの操作手順を行います。
3. チャンネル色で着色する、の部分では、それぞれをグリーン(#00FF00)ブルー (#0000FF)で着色します。
すべてのチャンネルの手順を終えると、このような状態になります。
※ グループレイヤーにチャンネル色名をつけ、元画像レイヤーを非表示にしています。
レイヤーを結合し元画像レイヤーを削除しました。
完成です。
最下位レイヤーに黒いレイヤーを敷くと、元の画像と同じになることが確認できます。
これまでの手順を1アクションで実行できる、Photoshopのアクションファイルを用意しました。(Photoshop2020で作成しています。)
※こちらのアクションファイルはを無断で再配布を禁止いたします。
アクションファイルをダウンロードし、ダブルクリックするとPhotoshopのアクションパネルに追加されます。
この記事では、Photoshopでカラー画像の黒成分の透明変換する方法についての解説をしました。
白成分を透明変換したい場合は、素材を予め階調の反転しておき、変換後もう一度、階調の反転を行うことで実現できます。
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